2007年8月 6日 (月)

憲法って何?

1,憲法は唯一、国民が国に課した法律です。憲法を守るのは国民でなく国です。
 ジャーナリストの大谷昭宏氏の講演を聞いた。静かだけどしっかりと心に響く講演だった。「憲法は唯一、国民が国に課した法律である」と言う氏の言葉に衝撃を受けた。普通の法律を国民は守らなければならないのは当然ですが憲法は違うのです。そして憲法は、国民は「こういう生き方をしたい」と国にはっきりと宣言したというのです。私は、学校教育や社会で憲法はこのようなものだと教えられたことがなかった。きっとみなさんもそうでしょう?
 その根拠は憲法【第99条憲法尊重擁護の義務】があり、この憲法を尊重擁護しなければならない義務を負うのは天皇、国会議員裁判官その他の公務員であり・・・と記されているのです。だから憲法を変えようと国会議員が言い出すのは憲法上からおかしいのだそうです。でも私達は肝心の所を知らない。つくづくいかに字面だけを追って書いてある意味を読みとっていないかを知った講演会でした。氏は続けて、国民である私達は憲法で3つの生き方を宣言していると言っている。
 どういう生き方を私たちの先輩国民は宣言したのでしょうか?
2,日本の憲法は、国民の3つの生き方を宣言している

     1、主権在民

     2、平和主義

     3、平等主義

               という、3つです 。

1、主権在民
 主権は国民にあるが大勢では国の運営はできないので、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、国民の代表者がこれを行使し、その福祉は国民が享受する。これは人類普遍の原理である。基本的人権があり、国にアーしろ、コーしろと言われる筋合いはないという生き方です。そうすると「愛国心」を謳う新しい教育基本法は憲法違反になりそう。
 今回の参議院選挙で自民党は大敗した。国民の審判は自民党のやり方にノーをくだした。それなのに「国民の皆様に私のいうことがよくわかってもらえてないから続投します。」というのは、主権在民と議会制民主主義からみて変。正当な選挙が行われたから、辞任するか、自分の政策を変換するのが当然ではないでしょうか。
憲法?あわてて変えなくてもいいじゃないかというのが民意のようです。安部さんがよくわかってもらえてないとこだわるその真意は何なのでしょうか?みなさん、あきらめずに、民意を示し続けましょうよ。私達は主権在民という生き方を憲法で宣言したからです。それがよくわかった講演会でした。
2,平和主義
 「憲法9条の戦争の放棄」は中学校の社会の先生に教わった。米ソの冷戦状態で核開発の先陣競争しており、広島や長崎など問題外の大きさの核であることを話されたのを覚えている。9条の大切さが何となくわかった授業であった。
 前文で「恒久の平和を念願し、私達は平和を維持し、・・・全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利があることをしっかりと認める。」と私たちの先輩国民は宣言している。そしていわゆる憲法【9条】で一切の武器も永久に持たないと宣言しています。
憲法第9条【戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認】日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。
イラクで一発の銃声もうつことができなかったのはこのせいであり、戦後62年、日本人は世界のどことも戦争をしに出かけて人を殺さなかったのもこの憲法のせいです。それは小泉さんも言っていましたネ。世界の若者が羨ましがる9条です。
 軍は国際協力のためにある程度必要かもしれないが、今回安部さんが改悪しようという目的は、大谷さんの話では日米同盟を結んでいるため、アメリカの戦争を応援するために9条を変えるしかないという。でも世界中で戦争をばらまいているアメリカの応援をして日本が得することはない。自衛隊はやはり水害など救援用として働いてほしいものです。アメリカはアルカイダーを1ヶ月で、イラクは3ケ月でと言っていたのに、やはり武力で抑えるのは無理ですね。時代遅れですよ。世界は武力を使わない方向に進んでいるのです。
 そして格差社会を生む不平等な社会が戦争のために必要なことがわかった。そのわけを次に話します。
3,平等主義
 憲法【第25条生存権、国の社会的使命】があり、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
②国は、すべての生活面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
 70年代、社会保障が進んで、日本から貧困がなくなったと言われた時代があったのに、オイルショック、続いてバブルはじけ「構造改革」と小泉さんが叫ぶようになり、今は貧困の格差が目に見えるようになった。新自由主義と呼ばれる、大企業に都合のよい規制緩和、成果主義はインターネット難民、医療難民と呼ばれる人々を生み出していった。このインターネット難民のようなワーキングプアと呼ばれる人々こそが、戦争に行く餌食になるということだ。「戦争に行ったらたくさんの給料をあげますよ。帰還しても仕事も保障しますよ。」などの甘い言葉で誘う。NHK放映でも「派遣の仕事で物のように扱われるよりはマシ。平和は地獄」と言っていた日本の若者がいた。しかし現実はそんなものでない。戦争は「死」と引き替えであり、帰還兵の多くは心的後ストレス障害というトラウマで苦しんでいる。人間性が破壊されて社会生活ができなくなってしまう。このような貧しい若者が犠牲になるような社会を私達は許してはいけないと思った。平和がいい。徴兵制のためお国のために命を惜しまない教育なんて結構。結構と言えない社会にしていく「共謀罪」という法律が5回も上程されて流れたそうです。すでに愛国心を教える教育法ができました。先人の誓いを私たちは知らなすぎたと思いました。今からでも波よ広げれ、憲法9条!

  ジャーナリスト大谷昭宏氏の講演『波よ広がれ!憲法9条を日本から世界へ』講演より  K子

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2007年2月23日 (金)

改憲のための国民投票法案と無関心

1_1  画像の絵本は、作家の井上ひさしさんが子ども達のためにつくった「憲法の絵本」です。いわさきちひろさんの絵で子ども向けにわかりやすく書かれています。講談社発行で952円です。一度読んでみてください。
 今、憲法の第9条戦争の放棄を変えようという話が出ています。つまり日本を戦争ができる国にしようとしています。それに反対する9人の人達でつくる「9条の会」というのが全国に広がっています。井上さんはそのメンバーです。ノーベル賞作家の大江健三郎さんもそうです。

 現在の私達の国の憲法は1947年5月3日に発布されました。60年前です。その憲法で私達国民は、国の主権者であることが明記されました。そして第99条で憲法を守らなければならないのは、政治家であることが明記されました。よく知られている第9条は戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認が明記されています。それまでの明治憲法で国民は主権者でなく、天皇の臣民でした。臣民とは、君主国の人民つまり天皇の赤子だったわけです。主権者と君主の赤子と待遇がずいぶん違います。

 今、政府はこの憲法を変えるための「手続き法案」を考えています。今の憲法には改憲の手続きとして各議員の総議員の3分の2以上の賛成がなくてはならない。そして「国民の承認国民投票法案」で「過半数」の賛成を必要とすると既定されています。しかし日本の国民は憲法を変えたいと思っていません。国民投票法案で過半数をとれそうにありません。むしろ世論調査では戦争だけはいやという人が多いのです。私の母もそうでした。
  そこで憲法を変えやすくする「手続き法案」を考えています。変えるハードルを低くする、つまり「最低投票率の既定がない」法案です。投票する人が国民の2割台の投票でもそのなかで「変えるのに賛成の人が多い」とみる法案です。その法案を今年の5月3日までに成立させようとしています。だから「よくわからなかったから、投票、何も書かなかったわ」「その投票、何?よくわからないから行かないわ」という人が多くても、知らない間に憲法が変わっていたということはあり得るわけです。また公務員や教育者は憲法のことを語れないというきまりをつけています。またテレビ、ラジオなどの有料広告が資金力のある財界や改憲に賛成の人々によって賛成宣伝が主流になる危険性もあるわけです。

 憲法は私達の国の形を決める大事なことです。だから変えるのなら賛成の人も反対の人もたくさんの人に関心をもってもらうように、時間をとって考えるのが当然と思いませんか。それを過半数取れないからと急いで、最低投票率の既定のない法を作ってまでして変えようとするのは姑息だと思いませんか。私達の知らないところで私達の大事なことが決められることは、民主主義ではありません。どんな憲法を選ぶかは、国の主権者である私達ひとり一人が考える問題です。なぜなら今回の改憲は、私達や特に未来の若者を徴兵させる暮らしへと変えていく問題だからです。無関心でいたら私達は、また父母の時代と同じ過ちを孫達に与えることになるのです。  K子

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