脳シリーズ5 子ども達に「少年期・ギャングエイジ時代」を復活させよう!
教師達は、子どもが
「他人に言葉の暴力をつかったり、いやなことから逃げようとする。困難なことに立ち向かったり、乗り越えようとする力がない」
と感じている。学校ではこういう現象が蔓延している。
ここで前頭葉の働きを思い出してほしい。子どもは「脳を発達させてくれ」とメッセージを送っているのだ。暴言、やる気のなさという態度は意見表明なのだ。まず子ども目線で見てほしい。子どもの暴言に耳を傾けよう。そこに鬱屈した気持ちがあるに違いない。聴いてもらうのも子どもの権利なのだ。それに寄り添うことによって彼の成長の課題をつかめるように育てていこう。困難なことから逃げようとする子に寄り添ってやろう。一緒に考え自分ができることを考えさせよう。がんばれる課題を見つけてやるのが教師の仕事だ。受け止められて、安心の人間関係のなかで子どもは発達するのである。
自分が受け取れられてこそ自分をみつめ、脳は発達するのである。ただうなずいてもらえる甘えだけで、人間は成長しようと思うのである。このような甘えは脳の栄養なのだ。脳は心である。
また脳が発達する子ども集団を教師は組織しよう。正木先生の講演の中に「じゃれつき遊び」を取り入れると子ども達は生き生きをしてきたという実践が報告されていた。学校に「戯れ遊び」や「ギャングエイジ時代」を復活させよう。
私は現役の時、子ども達に小学校低学年で「昔遊び」を実践してきた。また高学年では「学級遊びの時間」をつくり、自分達が考えて遊ぶ時間をつくってきた。つまり管理されないで遊ぶことを学ばせてきた。しかし今の子どもは人間としての基本である言葉を伝えることさえ身につけてないのである。だから遊びのなかで生まれるトラブルは自分達で解決できない状態だ。そこで、子ども間のトラブルを大事にしてきた。教師はトラブルに丁寧につきあい、学級集団で何回も話し合いをして、子ども達どうしの納得と合意をつくらせ、時には提案し育ててきた。そこで初めて友達の気持があることを知ることもある。気が遠くなるほど大変な作業である。しかし、大人から拘束されない子どもだけの遊び集団少年期(ギャングエイジ)の復活を意識しない限り、今の子どもの脳は育たない。長い話でしたが、子どもへの参考になれば幸いです。K子
【参考文献】
チックする子にはわけがある 日本トゥレット(チック)協会編 大月書店
どの子ものびる脳の不思議 高田明和著 かもがわ出版
心を生み出す遺伝子 ゲアリー・マーカス著大隈典子訳 岩波書店
脳を育て、夢をかなえる 川島隆太著 くもん出版?
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