2006年3月 7日 (火)

「電車の中で化粧する女」・・・TV「電車男」続編

 叶姉妹は何者?女優でもモデルでもないのにゴージャス、セレブとか言われてテレビにボデイィを強調して出演している。私の素朴な疑問です。実 は彼女達は「トータルライフ・アドバイザー」というれっきとした職業の肩書きを持って働いているのだそうだ。彼女達のようにゴージャスなボディになるための美容法や化粧法をアドバイスするのが仕事だ。つまり彼女達自身がキャラであり、商品であるのだ。
 安室奈美恵が現れた時、私は「男に媚びない」その歌いっぷりに世の中の進歩を見た気がした。アムラーという言葉が一世を風靡し、彼女のように小顔で細い眉、長い髪、人形のような肢体にみんなが憧れた。その流れは浜崎あゆみになっている。彼女達のファッションだけでなく、化粧のパーツ一つ一つが大事なのだ。化粧からアムラーというキャラ自身になりきろうとした。それらが「男のためでなく」女が「自分のため」に自分がキャラになりきる化粧ブームの幕開けだったのだ。つまり、90年代、公衆の面前で「電車内で化粧をする女」の現象の始まりであった。化粧は大人の身だしなみから「ウチらのハヤリモン」として高校生が公然と化粧するようになった。規制緩和で「化粧惑星」などがコンビニで売り出されたので化粧を手にしやすくなったこともある。化粧だけのための雑誌「美的」などみたことがある。そこには目、口など各パーツによって化粧品のメーカなどの一覧が丁寧に書いてある。私は自分の知っている商品を見つけて「これって良いから載っているのかな」と思ったものだ。

 ある日、私は「電車内で化粧をする女」を見ていて気がついた。
彼女達は常に自分を「確認」しないと不安なのでないか!異常に大きな鏡!マスカラのついた大きな目から髪の毛のはね方を直しているつもりなのだろうが、直さなくても全くくずれていない。それでも鏡をのぞくしぐさが、強く私にそれを感じさせた。
 忙しくて電車内しか時間がない人もいてそれぞれであろうが、社会現象となる彼女らは、オタクと同じなのである。アニメやマンガのキャラクターで自分を武装していなければ不安なのである。彼女達自身が「化粧」してキャラクターになりきっている。キャラクターのよう常になっていなければ、素では不安なのである。男のためのみだしなみでないのだ。だから人前でも何度もキャラクターが剥げてないかと見ないではおられないのだ。オタクがキャラクターに中毒のように、彼女達は化粧中毒なのだ。

 さてオタク男と化粧中毒女の接点は何だろう。一人一人が自分の存在を意識できない希薄な人間関係が裏にある。生きにくさを抱えた現実がある。
 ひるがえって、そのオタク達にアニメのキャラクターを買わせて踊らせてその裏で巨大な利潤を膨れあがらせているキャラクター産業、化粧中毒にさせ大量に化粧品を買わせている化粧品産業がある。
  そう見るといい年をしてオタクで「萌え!」なんてメイド喫茶で萌えている男達や電車の中で化粧に燃えている女達のつらい現実がみえてきませんか?若者達がはつらつと自分を生かせる世の中でないことが浮き彫りにされてくるではありませんか!

  参考文献 
 電車の中で化粧する女たち  コスメフリークという「オタク」  KKベスト新書  米澤 泉
        K子  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 2日 (木)

TV「電車男」と「電車の中で化粧する女達」をつなぐもの

  東京の秋葉原で「オタク」達が集まり、またメイド喫茶でキャラクターになりきった制服女性に「ご主人様、お帰りなさい。」に「萌え!」と楽しむ現象が起きている。もともと秋葉原は戦後電気製品の安い所として発展してきた。私はそんな秋葉原を伝える騒がしいレポーターの番組を結構面白がって見てしまう。
 オタク達はけっこうな年になってもいや、30歳代に突入してしまってもい続けている。それは90年代に入って起きた現象であるらしい。そして21世紀に入ってもいっそう加熱しているそうだ。
  彼らはアニメやマンガという虚構の世界にアイデンティティを見出している。自我の構成物資であるアニメやマンガを、「お宅」という「精神的な意味での家の象徴」を持ち歩かないと落ち着かないのである。だからオタクと言われるゆえんである。生身のコミュニケーションが苦手である。そんな彼らを饒舌にしたのは、90年代になって発達したインターネットである。そこでは彼の持つアニメやマンガが誇らしげに語られる。インターネットを通じてのみ、彼らは「アニメやマンガで外界から守られている自分」を饒舌に語れる気がしている。よくみると秋葉原のオタク現象は90年代になって企業が正社員を採用しなくなっていった方針とともに増えている。
  TV「電車男」は終わった。あれは生きにくいオタク男の恋を応援しているドラマだ。オタク男の恋の告白にネット掲示板に出現した激励ラッシュは心が温まる。書き込みの主は主人公にも劣らぬつらい現実をかかえた人々だった。人間というものは孤立するより、本当はつながりたいものなのだ。虐げられた人達が「僕らはみんないきているのだ」と叫んでいるようだ。
  では「電車の中で化粧する女」は何?それらをつなぐものは?それは次回で。    K子   

| | コメント (0) | トラックバック (0)