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2007年6月12日 (火)

子どもの絵画を大人がどう読むか!

  子ども達と手作りおもちゃを通じて触れ合うボランティアをしている

  最近、1年生の男子が3人連れだってきた。今日はビニールの落下傘を作るのである。まず、無色のビニールにマジックで絵を描く。ところがそのうちの1人がいきなり「骸骨」を書き出した。次に「骨」「肝臓」など体の中のものを続けて書き出した。それを見てあるお母さんが「気持ち悪い~」と言われた。たぶん変な子だという意識も働いている気がした。私もこの子はなぜこんなのに興味を持っているのかなと思った。ふとみると手首からひじにかけて包帯で巻いている。「あ、骨折かなにかしたから、骨に意識がいっているのだな」と感じた。それで、
「この手どうしたん?」と聞くと
「ひび、いってっるねん。」
と言った。それで納得して、
「骨、ヒビいったから骨に興味があるんやな。」
と言うと
「うん。」と言った。そのやりとりでお母さんもその奇異な絵に納得された。
   私は心理学で「絵画療法」という単位の研修学習したことがある。それでわかったのだけど、テレビで心理学の先生がある人の描いた絵をみて「あーだ、こーだ」と言っているがそれは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と同じだということです。そのわけは、人間は興味や意識がいっているものを描く。だけど、それは今の心理の一部である。だから誰にも当てはまるような一面を述べているにすぎない。
  本当にわかるのは、生活の一連の事実を追っていってこそ絵から心理がわかるということです。生活の一部始終を長時間かけてみているとその子の考えている心理傾向が絵に現れる。その人の背後の生活からの心理が見えてくる。時には、絵に現れた「SOS」というサインかもしれない。
  今日の男の子はちょっと見ると奇異な絵に映るでしょう。だけど彼は骨にヒビがはいる痛い目にあったから心に染みついて絵に出てしまったのです。そう思うと奇異な絵も納得がいく。

   母親の頭部を切断した少年事件があった。中高一貫校で猛勉強している。弟と親元を離れて生活している。だけど母親はきっちり世話をしに通っていて放任ではない。むしろ働きながら勉強のためにきっちりと世話を焼いている。
   新聞記事でしかわからないが、彼はふだんからホラー的なものに惹かれ、そのような絵も描いていたという。一見、彼の事件と関係ないが彼の深い思いがそこに込められている。それに気づいてどうしてそんな絵に心を惹かれるのかと寄り添ってやる大人がいれば、今回のことは防ぐことができたかもしれない。「成績」という押しつけられた学力にのみの息苦しさが彼を異常な心理に追いやったのかもしれないと思いながら事件の記事を思い出しました。   K子

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